【日】佐藤仁史:《近代中国の郷土意識》

上一篇 / 下一篇  2015-05-23 10:55:00 / 个人分类:学术著作

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作者: 佐藤仁史
出版社: 研文出版
副标题: 清末民初江南の在地指導層と地域社会
出版年: 2013-2
页数: 451
装帧: 単行本
ISBN: 9784876363520



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内容简介  · · · · · ·
本書は、中国の江南地方という一地域社会に即して、清末民初期(20世紀初頭)に生成した郷土意識を切り口に中国の近代化について検討したものです。郷土意識に着目したのは、近代中国における郷土や地方という概念の登場が、清末に現れた文明や国家といった郷土と対立したり郷土を包摂したりする概念・制度の誕生と不可分の関係にあったからです。
分析に際しては、郷土意識が表現された媒体である郷土志、地方新聞や新たなスタイルの地方志などの出版物の存在に注目しました。そこには地域社会独特の文脈において受容された「新観念」が反映されていたからです。
このような出版物を江南地方において出版したのが市鎮在住の生員・商人層を核とする指導層であり、出版量の多さからは市鎮が高い密度で存在した江南社会の地域性を見出すことができます。本書はこれらの史料をもとに、在地指導層が自らの居住する地域社会をどのような尺度を用いて、どのように位置づけるようになったのかを分析しています。

作者简介  · · · · · ·
佐藤仁史
一橋大学社会学研究科准教授

目录  · · · · · ·
第Ⅰ部 地方の制度化と地域対立
第一章 清末における城鎮郷自治と自治区設定問題
『城鎮郷地方自治章程』に見る城区と郷区/城区の設定をめぐる城郷対立/郷区の設定問題と地域意識
第二章 清末民初の政争における地域対立の構図
夫束慣行の構造とその受益者/清末、地方エリートの「地域戦略」と城郷対立/民初、県議事会運営・民政長選挙をめぐる紛争/政党組織と地方エリート
第三章 一在地有力者から見る清末民初の官民対立
上海県農村部の有力者層と地方自治/清末地方自治の諸問題と秦錫田の改革案/民初の地方行財政と秦錫田の活動
第Ⅱ部 郷土を記述するということ
第四章 地方志と郷土志に見る近代中国の郷土意識
『川沙県志』における地域の叙述法/郷鎮志に見る郷土の都市化・文明化と風俗/郷土志に見る文明化と郷土
第五章 近代中国の郷土教科書における愛郷と愛国
上海県農村部の在地指導層/在地指導層の郷土教育活動/『陳行郷土志』に見る在地指導層と地方財政/『陳行郷土志』の教育観と秩序意識
第六章 文学作品に見る清末民初の在地指導層の民俗
上海県陳行郷の指導層と「歌謡」/在地指導層の知識の広がり/啓蒙と民俗
第Ⅲ部 新文化と市鎮社会
第七章 清末民国期における近代教育の導入と市鎮社会
清末民初の近代学校設立に見る市鎮と農村/一九二〇年代の平民教育と市鎮社会/私塾から考える清末民国期の農村教育
第八章 新文化と地域空間の変容
一九二〇年代、呉江の地方新聞と新南社/民治と紳治/「新文化」と市鎮社会の変容/平民教育に見られる民俗観

TAG: 地方志 江南 近代 民俗观 乡土意识

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